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2022/05/30
礼儀ってなに?  

〜すべての子どもたちに一生残る美しい音とことばを〜

夙川ミュージック&カルチャーのむらずみ貴子です

さて礼儀とは何でしょう。マナー、礼儀、作法・・なんか同じような感じの言葉です。マナーが悪い、マナーを守りましょう、マナー違反・・こんな言葉もよく耳にします。

私が学んだ現代作法道では「マナーとは相手を想う気働き」です。

相手の立場になって考えることができればマナーはよくなります。こんなことをされたら私だったらどう思うだろう、こんなことを言われたら・・そのうえで、こんな言葉をかけられたら嬉しいな、こうされたら楽しいだろうな、という風に考えて行動すればいいのです。

そして大事なのは、きちんと行動と言葉で示すこと。ただ思ってるだけでは全く相手に伝わりませんよ。「あなたのことを大切に想っています」の気持ちを行動と言葉でしっかり表現することです。行動とは、身だしなみを整え姿勢よく美しい態度で接すること。言葉とはいわゆる正しい敬語を使うことです。

とはいえ、いつでもどこでもまったく同じように自分が知ってる最高の礼儀正しさで接することだけがマナーではありませんよ。

例えば、ざっくばらんな場でひとりだけ礼儀正しく最上級の敬語で話すのはどうでしょうか。浮いた感じになるし「ほら、私はこんなにマナーを知ってるんです。私が正しくてあなたが間違ってる」と相手を責めている感じではありませんか。その場にいる人に不快感を与えたり恥ずかしい思いをさせる、というのもマナー違反です☆彡

お琴の師弟関係における礼儀について私なりの考えでいうと、師匠に対して失礼にあたると思うことはしないようにしています。例えば連絡せずに時間に遅れる、月謝を忘れる、練習せずに稽古に行く、などです。師匠が私のために時間を使ってくださることに対して、できる限りの礼儀はつくすようにしています(^▽^)/

だからといって自分が教える立場になってそこまで求めているわけではありませんが、礼儀とはそういうものだと感じます。

これだからマナーって難しくて嫌いだわ~、なんて言わずに、まずは目の前にいる大好きな人、家族や友達が喜ぶことを考えてみてください。楽しいでしょ♡

写真は琴柱(ことじ)。手前の黒っぽいのは昔のものです。

ではまた

2022/05/14
狂言とお琴☆彡  

〜すべての子どもたちに一生残る美しい音とことばを〜

夙川ミュージック&カルチャーのむらずみ貴子です

さて、狂言(きょうげん)をご覧になったことはありますか?

能・狂言・歌舞伎・日本舞踊・・・日本には世界に誇れる伝統芸能がたくさんあります。

そのなかでも狂言は、当時の日常を切り取って面白おかしくお芝居にしていて、言葉は昔のままなのに大いに笑えるんですよね。狂言師の方の表現力は本当に素晴らしいです♡

そして狂言の中には、お芝居だけではなく「舞」もあって、この度、プロ狂言師の安東元氏からのお声がけで、狂言小舞「雪山」をお琴で表現してみました。前半は謡に合わせて伴奏、後半は舞に合わせて演奏いたしました。。。といっても実はお琴の音だけ録音しての本番当日に狂言師の方が謡い舞われるのです!その舞台では書道家の方が大筆で歌詞を書いていく、というパフォーマンスも!!

参考までに「雪山」の歌詞です(^▽^)/
「春ごとに 君を祝いて若菜つむ わが衣手(ころもで)に降る雪を 払わじ払わで そのままに 受くる袖の雪 運び重ね 雪山を 千代に降れと作らん 雪山を千代と作らん」

~安東さんの解説~

春が来る度に(1月〜3月)、あなたの大切に想う人の幸せや健康を祈って、春の七草を(七草粥を作る為に)摘みに野へ出ていたら、雪がヒラヒラと降り出して来ました。初めは着物に纏わりつく雪を手で払っていましたが、どんどん降ってくるので、そのまま着物の袂を受け皿にし、雪を集めて雪の山を作ろうと思いました。あなたが大切に想う人が無病息災にまた、安穏に過ごせますようにと、願いながら作る雪の山。このような幸せな時間が続くのであれば、この雪はもっと降り続いて欲しいと願う、素敵なバラードです。


袴姿の男性が扇子ですべてを表現して舞う姿は本当に美しいです♡

【安東さん情報】狂言 古語美(こごみ) 主宰  安東 元 https://kyogen-kogomi.hp.peraichi.com/main

★書と狂言小舞と琴★★なんだかワクワクします(⋈◍>◡<◍)。✧♡
日本の伝統芸能がこれからどんどん広がり世界中に浸透していってくれたら嬉しいなぁ~

ではまた