〜すべての子どもたちに一生残る美しい音とことばを〜
夙川ミュージック&カルチャーのむらずみ貴子です
さて、宮城道雄(みやぎみちお)ってだれでしょう。
お琴に携わっているものとしては、呼び捨てにするのもはばかられる偉大な箏奏者&作曲家の先生です。
お正月に日本中で聞かれる「春の海」の作曲者です。と言ってもまだ??の人も多いことでしょう。タン、タタ タタタタ タン・・と歌ってあげたいけど、伝わりましたでしょうか(-_-;)
明治から昭和にかけての時代を駆け抜けた人で、お琴の世界を大きく変えました。
宮城氏は6歳頃に視力を失い、大人になってからの生きる糧として琴を習い始めました。家庭は貧しく、13歳ころにはすでに一家を支えるために弟子を取って収入を得ていたそうです。そのうち師匠から習った曲だけでは飽き足らず作曲を始めるようになります。14歳の時初めて作曲したのが「水の変態」という曲で、今でも名曲&難曲として人気が高く弾き続けられています。
宮城氏の功績として挙げられるのは何といっても「17絃」の発明です。それまで13絃のお琴しかなかったところに、17本の絃でしかも低音が出る楽器を作ってしまいました!現在は17絃なしでは考えられないくらいに当たり前に存在します。
今では当たり前でも、当時はやはり「こんなのお琴じゃない」と彼を批判する声も多かったようです。前回の八橋検校もそうですが、時代を変える異端児の出現に、いつの時代も最初はあれやこれや文句をつけますね(-_-;)
昭和4年、彼の代表作「春の海」が発表されると、シュメーというフランス人の女性バイオリニストが感銘を受け、ぜひバイオリンで演奏したい!ということで、琴 宮城道雄、バイオリン シュメー、で演奏したところ世界中で人気を博しました。
昭和31年、寝台列車からまさかの落下事故で死去。当時すでに超有名人であった宮城氏の事故は大きなニュースになりました。享年62歳。
宮城先生の曲が聞きたくなってきましたよね💛私は弾きたくなってきました。。
ではまた。