〜すべての子どもたちに一生残る美しい音とことばを〜
夙川ミュージック&カルチャーのむらずみ貴子です
今回より、2022年10月13日のリサイタルで演奏する曲について想いをつづります💜
~百花譜~
「ひゃっかふ」と読みます。作曲者は沢井忠夫(さわいただお)。生徒さんにチラシを渡したときに「曲名も作曲者名も全然読めません(-_-;)」と言われました。そうですよね。。私も最初はそうだったはず・・初心を忘れてました(-_-;)
この曲は、箏と17弦の二重奏で、日本の四季それぞれを花のイメージで描かれています。百花繚乱で色彩豊かな春、夏はタイサンボクの大きな花のけだるいような香りをイメージ(沢井先生の自宅にタイサンボクの木があったそうです)、日本人にとって特に音楽的、絵画的な秋の風景(変わりゆく葉の色や虫の声々)、冬は寒椿に羽毛のような雪が降りつもるさま、濃い緑の葉と深紅の花、白い雪のコントラスト。沢井先生独自の視点、独自の音楽表現が見事です。平凡な私の頭では絶対思いつかない、表情豊かでダイナミックなカッコいい曲です!
今回17弦を担当する小原あゆみは、実は4年前にも一緒に弾いた相方です。産休中だった彼女を半ば無理やり?引っ張りました(-_-;) どうしても彼女ともう一度この曲で舞台に立ちたかったのです♡ 親子のようなコンビですが、息がピッタリ合った演奏をお聞きいただければと思います♡
沢井忠夫(1937~1997) 箏演奏家であり作曲家。沢井箏曲院創始者。1985年 ネスカフェゴールドブレンドの「違いがわかる男」テレビCMに出演。今でもコンサートやコンクールで頻繁に演奏される作品を数多く残すも、1997年4月1日、59歳の若さで亡くなる。
次回は神仙調舞曲です。
ではまた